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アウトドアナイフ
今じゃ全く使うこともなくなってしまった、そのくせ思い入れの深いナイフがこのバックのフォールディングハンターだ。
メイドインUSAである。無骨な、これぞアウトドアナイフという容姿。発売は1964年というから、1967年生まれの私よりも幾分年上である。
バックのナイフというと、110が有名だが、画像の私のバックは、それよりも一回り小さな112だと思う。110を一回り小さくして日本人向けに作ったとかどうとかいう話を、その筋の者から聞いた覚えがある。
実際に、110は販売もしていたので、間違いなく持ってるハズだから比較写真をと思って探したけれど、どこへ仕舞いこんだのか見つからず。112は初めて買った有名ナイフだったんで、思い入れが違う。そういった道具は、保存場所が違うんですぐに取り出せるのである。
バックナイフの思い出
20歳を過ぎた頃の話だ、暇さえあれば通っていたアウトドアショップの親父が自慢する、、、
その頃アウトドア雑誌を賑やかしていた著名なアウトドアライター諸氏がナイフはこれだと自慢する、、、
110をワンテンと呼び、アウトドアでナイフといえば、BUCKのワンテンしかなかったぐらいに憧れて、大枚はたいて購入したナイフである。
ところがだ、せっかく購入したものの、当時の私らというと、アウトドア料理といえば、炭に火をつけ焼肉するか、飯盒でご飯炊いてカレーとかそんな感じでアウトドア雑誌に出てくる洒落た「アウトドア料理」などとは全く無縁。
言ってしまうと、野菜切ったりするのって、包丁の方が切りやすいよね?という極めて本質的なことに気がつき、日本でのアウトドア遊びにナイフなんか必要無かったという現実を目の当たりにしたのである。
フォールディングハンターとキャンプ
それでも110を使いたい、ワンテンを活躍させる場面を思いついたのが、でっかい肉のかたまりを買ってきて、それを炭火であぶりながら、この無骨なナイフで肉の塊を削りとって食べる、というキャンプ。
これは仲間内でもなかなか好評で、全員がナイフ持って肉を焼いて食べていたのを懐かしく思い出す。今でも肉の塊は、度々私のレシピには登場させるが、残念ながらフォールディングハンターは使わず、よく切れる包丁がお供である。
その後、私はアウトドア遊びを職業にしてしまい、その頃の仲間とキャンプに行くことも無くなってしまったが、つい先日、久しぶりに会った際に、ワンテン持ってるか?という話題になった際、みんな持ってると。
それを聞いたらなんだか嬉しくなってしまい、久しぶりにでっかい肉の塊やりますか?という話で盛り上がったので、こうして引張だしてきて、研いでやろうと思ってる次第だ。
私にとっては一番格好よいナイフ、刃物という道具を教えてくれたナイフ。
今、アウトドアの道具の断捨離を進めているのだが、バックのナイフはやはり手放せない。