吉川のごうです、

ハイビスカス

前略、好き者の貴方のことなので、今も元気にあちこちのフィールドを飛び回って遊んでいることだろうと思う。

東西南北、全国津々浦々のフィールドを、お気に入りのアウトドア道具を手に持って飛び回っていたのは随分と昔の話になってしまった。アウトドアガイドじゃ飯も喰えずに、厳しい現実を突きつけられ、多くの仲間が去って行きもしたが、皆と過ごした時間は、夢の様に楽しかったと思い出すことは多い。

【野遊び屋】でのカヌーやトレッキングといったガイド業や【野外道具屋】でのアウトドア道具の販売は挨拶もせずに、そっと廃業させてもらい、可愛がっていただいた方々には、とても申し訳ないことをしたと今でも心苦しく思う。

病を患ってからというもの、海や山がすっかりと遠くなった毎日を送っていたが、ようやく最近また足がフィールドへと向かうようになった次第だ。

とは言っても、車で乗り付けることの出来る海岸や里山へ、シングルバーナー片手のお茶とかそんなところからだが。

それでも、2014年の夏は久しぶりに沖縄の漕店の大城を尋ね、何年かぶりにパドルを握り海に浮かぶことができ、2015年の冬には、これまた何年かぶりに真っ白な雪に足跡をつけ、夏には宮古島へ。2016年は奄美大島加計呂麻島。2017年は沖縄慶良間。時折、月に一度や二度は、アウトドア飯を作って欲しいという仕事などもある。

あの頃に足繁く通った場所の空気を再び吸えることに感謝している。

どんなに身体が弱っても、身の丈に合わせて遊ばせてくれるフィールドにも感謝。

私の特技を思い出してくれて、飯を作らせてくれる友人たちに感謝。

随分と時は経ってしまったが、野外道具屋という名前を捨てるのは忍びなく、大好きな道具の事を書きながら、これまた大好きな南の島の三線を片手にのんびりとやっている様子を、時々覗きにきていただければ幸いだ。

私も出来る限り、皆に会いに行こうと思っている。

奄美大島 諸鈍より 吉川ごう

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