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ベーベキューと焼きおにぎり
肉や野菜を散々食べた後の満腹な腹をさすりながら、残り火でじっくり炙ったトドメのひと品のおにぎりほど、美味しいものは無い。
我々日本人の主食は米である。おにぎりが嫌いな者など、そうそう居ないのでは無いかという話でもある。今回はそんな焼きおにぎりの話だ。
焼きおにぎりの話だと言うものの、なんてことはない、おにぎりを焼いただけだという話であり、手をかけようと思えば幾らでも手をかけることが出来る奥深いメニューなのかもしれないが、焦がしてしまったり、網や鉄板にくっつけておにぎりの原型を留めなくなってしまったりという失敗は案外よくある話である。
焼きおにぎりの上手な焼き方
まずは下準備は大切な儀式。肉を焼いた網や鉄板の汚れを落とす。特にタレ付きの肉などを焼いた後は、綺麗にしておかないと、おにぎりに焦げ臭い味が移ってしまうのでいただけない。
それから、炭が足りなければ追加して十分火を落ち着けること。焼きおにぎりは燃え盛る炭火で焼く必要はないが、火力不足でいつまでも焼きおにぎりにならないというのもよく見かける失敗の一つだ。
火の準備が出来たら、しっかりと網や鉄板を熱しておくこと。
準備はこれで完了だ。実際におにぎりを乗せていく訳だが、焼き方のコツがあるとすれば、おにぎりの表面の水分を飛ばして、回りを崩れないように固めるというイメージを持つと良い。
表面がこんがりときつね色になったら味付けをして、更にひとしきり焼いたら出来上がりである。醤油など味付けはしっかりと表面が乾いてからにしなければ、崩れやすくなってしまうので注意。
フライパンで焼きおにぎり
バーベキューではないが、フライパンで焼く場合、油を引くとどうしても焼きおにぎりが油っぽくなってしまい、今ひとつ。教えて貰ったのが「クッキングシート」を敷いて焼く方法。
フライパンをそのまま鉄板に置き換えても大丈夫だろう。家庭のガスコンロでも出来る方法でもある。
これなら油も要らず、アウトドアでもコッフェルのセットに付いているフライパンで焼きおにぎりが簡単に出来るというわけだ。ご近所の里山散策の際も、この技を教えて貰ってからはコンビニのおにぎりの焼きおにぎりが登場する様になった次第である。
焼きおにぎり茶漬け
わざわざ段落を作ってまでおすすめしたいのが、焼きおにぎり茶漬けだ。こんがりとカリっと焼き上げた焼きおにぎりに出汁をかけるだけ。これが締めの一品として最高で、近頃の仲間内でのブームになっている。
バーベキューする場所によって、手間もかけれるしシンプルにも出来る。
画像は中庭でのバーベキューの際にいただいた、焼きおにぎり茶漬け。ちょっと手間をかけた編。お酒で溶いた味噌を塗って仕上げた焼きおにぎりに、鰹と昆布で取った出汁、ネギとあられで香りつけ。美味しくないわけがないという話である。
シンプルにしようと思えば、焼いたおにぎりにインスタントの出汁使っても良いし、市販のお茶漬けの元やお吸い物の元なども悪くない。お湯をかけるだけでもアウトドアでは美味しい締めとなるだろう。
焼きおにぎりのレシピ
米自体に注文を付けるとすれば、少し固めに炊いてキツめに握った方が崩れにくいのではないかと思う。
焼きおにぎりのレシピは主に味付けである。以下、よくやる味付けを幾つか紹介しておこう。
◆予め、ご飯にだし醤油を混ぜて味付けして握って焼くと手間いらずな焼きおにぎりの完成。もちろん、味付けは醤油だけじゃなく、あらゆる好みの味付けでよろしいかと。
◆ケチャップにたっぷりの粉チーズを混ぜ合わせた洋風ソースで味付け。
◆ご飯にちりめんじゃこ、しその葉、白ごまを混ぜて焼き上げると上品な焼きおにぎりに。
◆味噌だれは万能の味付け。山椒と混ぜたりネギたっぷりにしたり。お酒や味醂で味噌をゆるくすると塗りやすく、食べやすい。
◆究極の手抜き。コンビニのおにぎりを焼いていただく。手間いらず味付け豊富。
◆etc