バーベキューに あと ひと品
バーベキューと言えば焼き肉というのはもう定着してしまったイメージでこれを覆すことは無理、もちろん否定するつもりもないが、長年アウトドアに関わってきて思う事がある。
バーベキューほど難しく奥の深い料理は無いなと。
アウトドアで食べる飯というのは魔法がかかっていて、誰がやっても美味いので、ある意味アウトドアのプロとしては困ってしまうメニューなわけである。
流石プロ、と言われなくてはお金は貰えないし、プライドが許さないともいう。
そんなわけで、あれこれ手を変え品を変え、色んなバーベキューを考えて来たが、このメニュー、「アヒージョ」はなかなか良いメニューの一つだと思う。
肉を焼いている傍らで見た目と匂いが食欲をそそって、更にひと品を存分に味わえるというわけである。
アヒージョとは
アヒージョと言うのはスペインの料理で、オリーブオイルとにんにくで素材を煮込むシンプルな料理だ。作り方などというのは無いぐらいにシンプル。バーベキューの傍らでアヒージョをする際には、でかいシェラカップがあれば見た目もスマートで格好が良い。
シェラカップとかコッフェルなんかにオリーブオイルを入れて温める。ぐつぐつと来たらスライス、またはみじん切りにしたにんにくと鷹の爪、軽く塩と白コショウをしたら準備完了。
素材は、あらかじめ切り分けで竹串に指しておくと良い。後は好きな具材をオイルの中に突っ込んで食べるだけである。
バーベキューとのセットが良い理由に、素材は、たいてい炭火で焼いても美味い物がアヒージョにもぴったりだったりするからである。エビやタコ、貝柱とか魚貝がめちゃくちゃ美味いんでおススメ。
仕上げに、シェリー酒を一振り。粉チーズを一振り。美味いんでやってみて欲しい。
それとアヒージョにバケットは必須。素材の味が染み込んだオリーブオイルとバケットの相性は抜群だ。そうなると野外で相性の良い、飲みくちの軽い赤ワインも忘れられなくなるだろう。