GSI アルミダッチオーブン

アメリカGSI社のアルミ製のダッチオーブン各種サイズ。14インチと12インチと10インチ。国内では12インチと10インチのしか無くて、14インチはアメリカから船便で取り寄せたという宝物だったりもする。

現役のシーカヤックガイドの頃はツアーで使うダッチオーブンといえばこれと決まってて、人数にあわせてこの三つを使い分けていた。何故アルミ?という理由がもちろんある。

海でのツアー時にロッジ社の鋳物のダッチなど持って行くと、ツアー中に錆がでてしまってどうにも具合が悪いというわけだ。

日本の各地にシーカヤックガイドは居たが「焚き火飯」を作るガイドは皆このGSIのアルミを使っていたのだ。

正直、鋳物の物と比べると、熱の伝導がよろしくなくて火加減がシビアな部分が無くもない、また蓋の取っ手の部分に火を当て続けると取っ手が燃えてしまったりもする気難しい焚き火鍋だったりもするが、本当に良く使ったもんで、海へ行かなくなった今は出番もめっきり少なくなってしまった。

錆だけの話をすると、今はステンレスのダッチオーブンもUNIFLAMEなどから登場している。まさかこれだけダッチオーブンが手元に転がっているので必要性は無いが、使ってみたいなとか思ったりはする、困ったもんだ。

GSIのダッチオーブンも、私がアウトドアの世界から離れている間に生産も中止となってしまって、もはや入手は困難であろう。

私ももう、海で使う事は無いので、今手元にある3台のアルミダッチオーブンは私が寿命をまっとうするまで手元に有ることを願うばかりだ。

20年ほどこの鍋を使っているが、2度壊してしまった事が有る。一度は写真の10インチの鍋の取っ手を伊勢の海で燃やしてしまった。これは溶接して使えるように治して貰ったが、もう一度は12インチの鍋を車で踏みつけてしまい破損。なので12インチのものは2003年頃に買った2代目だ。

鋳物のダッチは少々のことでは壊れてしまったりすることも無いが、アルミのダッチはなかなかデリケートな道具だったなと思う。

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